チャートとは??
株価チャート」が株の売買に便利な3つの理由とは?
株価チャートとは、株価の動きを見るためのグラフのこと。これを見ることで、「まだ下落が続いているな」「この株を買う人が増えてきたな」「上昇基調が崩れ始めたな」など、そのときどきの株の状態がわかり、株の売買をするときにとても役立つ。そんな株価チャートのいいところをまとめると、以下の3つが挙げられる。
(1)株価のトレンドが一目でわかる!
日々の株価を340円、345円、320円…と並べても数字に目がくらむだけで何もわからない。一方、株価チャートは、横軸が時間軸、縦軸が株価になっているため、左から右へ見ていくだけでこれまでの株価のトレンドが一目でわかり、将来の株価の見通しも立てやすくなる。
(2)高値掴みを避け、底値で買うことができる!
株価チャートには様々な情報が詰まっている。その中には統計的に見て、「このローソク足が出たら底値のサイン!」「この株価チャートの形は下落のシグナル」など、将来の値動きを占うサインが隠されている。それを知り、見つけられれば、最高の売買タイミングをつかめる。
(3)短期・中期・長期のどの投資期間でも使える!
株価チャートは、時間軸を1日、5日、1ヵ月、1年など自由に変えて見られるので、1日の値動きで取引するデイトレーダーだけでなく、市場の雰囲気や企業の業績などを重視して年に数回取引する程度の長期投資家にとっても、絶好の売買タイミングを教えてくれるツールなのだ。
「ローソク足」「出来高」「移動平均線」をおさえれば、
株価チャートから株の売買サインが見えてくる!
株価チャートにはたくさんの情報やサインが含まれている便利なツールだとわかったところで、早速、株価チャートの見方を解説していこう。
株価チャートは、基本的に「ローソク足」「出来高」「移動平均線」の3つの要素から成り立っている。ただの折れ線グラフや棒グラフに見えるかもしれないが、実はそれぞれが大量の情報を表している。
ローソク足とはなに??
ローソク足から発する上昇、下落のサインを見抜く!
- ローソク足は1本が始値、終値、高値、安値の4値でできているので、相場の勢いが一目でわかるスグレモノです。
- 胴体が長いローソク足は、相場のスタートから終了までずっと上昇、またはずっと下落していたことを示す。胴体が長いほど相場の勢いが強く、今後もその流れが続きやすいと考えられる。
- 上ヒゲも下ヒゲも胴体も短いコマのような形をしたローソク足は、相場の参加者が迷っている状態を表す。これだけでは今後どちらに行くのかはまだわからず、中立の状態、というのが基本となるが、その後のトレンド転換のサインにもなってくる。
上の画像では白いのが陽線(上がっている)
青いのが陰線(下がっている)と言い、
ローソクに似ている事からローソク足と言います。
それとローソク足本体を実体(胴体)と言い、
びよ~んと伸びている棒線をヒゲと言います。
【これだけはおさえておきたい、ローソク足の見方のまとめ】
(1) 胴体やヒゲの長さで相場の勢いを読む!
(2) 陽線の後の高値圏のコマは下落のサインに!
(3) ローソク足の位置が移動平均線の上か下かも合わせて確認を!
投資家の注目度がわかる「出来高(売買高)」とは?
「出来高(できだか)」は「売買高」ともいい、その株が売買された取引量を表します。
株価チャートが日足ならその日、週足ならその週の株価や状況で、売る側と買う側の双方からたくさんの希望者が出てくると、取引が活発化して、出来高の棒グラフも大きくなります。
反対に出来高のグラフが小さいときは、誰にも見向きもされていない状態、ということになります。つまり出来高は、投資家の注目度の高さを表すものなのです。
出来高が「安値圏」で増えれば買いのサイン!
出来高の「高値圏」での急増はピークを付ける可能性大
出来高を見れば投資家の注目度がわかると言いましたが、出来高の急増や急減だけでは、売買の判断をすることはできません。出来高は、株価の動きと一緒に見る必要があります。
例えば、不人気株で、株価の動きがない銘柄の出来高が安値圏で急増した場合は、買いサインになります。普段注目されない株の出来高が増えるということは、何らかの材料が出て急に注目が集まり、買いたい人が殺到していることを意味するからです。ただし、上昇が一過性の可能性もあるので注意しましょう。
わからない時は上の図を見てね!!
移動平均線とは
移動平均線の向きと、ローソク足との位置関係から
株の売買サインを見つける判断材料として使おう!
株価チャートでローソク足とともに表示されることが多い、チャート上の折れ線グラフ状の「移動平均線」。一見難しそうに見えるが、株価の流れやトレンドの転換点を見つけるのに最適な要素なので、これから株を売買したいなら、ぜひ見方や使い方をおさえておきたい。
短期」「中期」「長期」がすべて上向きなら強い上昇トレンド
移動平均線は、株価チャートではローソク足と共に表示されることが多い。まず、ローソク足のほうは、その時の株価の勢いを表している。一方、移動平均線は過去の「ある一定期間」の株価の終値の平均値を日々算出し、折れ線グラフ化したもの。株式市場のトレンドをつかむのに優れている点が特長だ。
「ある一定期間」は、「5日移動平均線」なら直近の5営業日となる。日足(1日1本のローソク足を並べたチャート)には、5日、25日、75日の移動平均線がよく使われる。週足(1週間1本のローソク足を並べたチャート)には、13週、26週、52週の移動平均線。月足(1ヵ月1本のローソク足を並べたチャート)には、12ヵ月、24ヵ月、60ヵ月の移動平均線が使われるのが一般的だ。
移動平均線が右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下落トレンドと判断できる。さらに、ローソク足と移動平均線の位置関係も重要だ。
「強い上昇トレンドを示す形は、上から、ローソク足、短期、中期、長期移動平均線の順に並び、3本とも右肩上がりになっているもの。こうしたチャートを描く銘柄は保有継続です。
コメント